さくらインターネットからシン・レンタルサーバーに移行したら劇的に速度が改善された件
本記事ではいままで使用していた「さくらインターネット」から「シン・レンタルサーバー」移行作業を行ったので、柊が得られた移行結果と移行作業についてお伝えしていきます!
- さくらインターネットからシン・レンタルサーバーの移行を考えている人
- シン・レンタルサーバーの利用を検討している人
- 移行のメリット/デメリットを知りたい人
シン・レンタルサーバー移行結果
柊はサイトの速度改善を目的にレンタルサーバーの移行を実施しました。
その結果を先に述べておきましょう。(あくまで柊のケースです)
- サイト表示速度が5倍に改善
- 年間費用は+1165円
- ストレージやCPUなどのハードスペックは同程度
サイト・WordPress管理画面における表示速度の向上
レンタルサーバーを移行したことによりサイトの表示速度が劇的に速くなりました。
項目 | 移行前 | 移行後 |
---|---|---|
サイトTopページ表示時間 | 約5秒 | 約1秒 |
WordPress管理画面 (ダッシュボード)表示時間 | 約10秒 | 約3秒 |
WordPress管理画面 各ページ遷移時間 | 約5~10秒 | 3秒未満 |
PageSpeed Insightsスコア | 70 | 95 |
もともと表示速度の改善目的で移行作業を始めましたが、表示に5秒くらいかかっていたページが1秒くらいで表示されるように!
体感では5倍くらい速くなっています。
PageSpeed Insightsで移行後の速度チェックを試すと、いままで70前後だったスコアが95まで上がりました!
WordPress管理画面についても同様で、いままでは表示されるまで10秒近く、ページ遷移の度に数秒待っていましたが、変更後は待っても3秒程度。
作業効率が上がり、かなりストレスフリーになりました。
運用コストの変化
移行前と移行後の各種運用コストの変動についてまとめたものが下表です。
※小数点以下は四捨五入
項目 | 移行前 (さくらインターネット) | 移行後 (シン・レンタルサーバー) |
---|---|---|
レンタルサーバー月額 | スタンダードプラン 524円/月 | ベーシックプラン ※36ヶ月契約 770円/月 (CP適用:539円/月) |
レンタルサーバー年額 | 同プラン年間一括払い 5238円/年 (月換算 437円/月) | 9240円/年 (CP適用:6468円/年) |
オプション | 1100円/月 ※1 コンテンツブースト | – |
ドメイン管理料 ドメイン1つに付き | 1952円/年 .comの場合 | 1630円/年 .comの場合 |
契約更新料 | – | 770円(年換算:257円) 契約期間36ヶ月の場合 |
年間合計 | 20390円 オプションなし:7190円 | 11127円 CP適用:8355円 |
さくらインターネットが提供している「サイトの表示速度の高速化、大量アクセス等でWebサイトが表示されない問題を解決」するサイトの高速化・安定化を図るオプション。
私の場合、年額は+1165円という結果になりました。
「さくらインターネット(オプションなし):年額7190円」から「シン・レンタルサーバー(CP適用):年額8355円」となった。
さくらインターネットのコンテンツブーストを使っても速度改善はできたかもしれませんが、年間コストが2.5倍に膨れ上がるため選択肢からは切り捨てました。
上位プランの「プレミアムプラン」ならコンテンツブーストは無料ですが年額15714円。
シン・レンタルサーバーの方が安く済むため、そこが決め手になりました。
年間費用+1165円でサイト速度が約5倍改善となったので、費用対効果として十分な結果です。
サーバーの移行作業(簡単)
- シン・レンタルサーバーへ申し込み
- ドメイン転出手続き(シンでドメイン管理不要ならしなくてもいい)
- シンで「ドメイン設定」
- シンで「WordPress簡単移行」
- 利用中のレンタルサーバーでネームサーバーの変更
- シンでドメイン移管申請(シンでドメイン管理不要ならしなくてもいい)
- シンでSSL設定
- WordPress管理画面アクセス確認
- プラグインなど各種設定の確認(必要に応じて再設定)
- サイト動作確認
- 現在利用中のレンタルサーバー解約
シン・レンタルサーバーへ申し込み
まずはシン・レンタルサーバーと契約をします。
契約は公式サイトから可能です。
10日の無料期間があるので、その期間中に使用感を確認してから契約の判断をしても良いです。
無料期間中はWordPress移行作業はできません。
ドメイン転出手続き
シン・レンタルサーバーでドメインを管理しないなら転出手続きは不要です
ドメインの転出手続きを行います。
これは他社にドメインを移管する際に必要な「オースコード(認証キー、EPP Keyとも)」を取得するための手続きです。
ドメインを取得した各会社にて転出手続きを行ってください。
主なレンタルサーバー会社の公式サイトで公開されている転出手続きに関するリンクを貼っておきますので参考にしてください。
シン・レンタルサーバーでドメイン設定
1.サーバーパネルにログインしてドメイン設定を選択
2.ドメイン設定追加する
以前使用していたものと同じドメイン名を設定して「確認画面へ進む」を押します。
チェックボックスのチェックは入れたままにしましょう。
- 無料独自SSLを利用する
- 高速化・アクセス数拡張機能「Xアクセラレータ」を有効にする
確認画面で「追加する」を押します。
結果画面に「無料独自SSLの設定に失敗しました」と表示されることがありますが、移転元で既にSSL化しているなら無視して構いません。
シン・レンタルサーバーでWordPress簡単移行を実施
公式サイト:WordPress簡単移行マニュアル
「移行元URL」でマニュアル通りに入力して失敗した場合、下記のように入力して成功するか試してみてください。
https://ドメイン名/
※末尾を空白にする
※「ドメイン名」は移行元で使用しているドメイン名
動作条件があるため、移行元のWordPressが条件を満たしているか事前に確認しておきましょう。
利用中のレンタルサーバーでネームサーバーの変更
ドメインに設定されているネームサーバーを「シン・レンタルサーバー」のネームサーバーを参照するように変更します。
変更した内容が反映されるまで最大1日程度の時間がかかるケースがあります。
ネームサーバーの変更は現在ドメインを管理している会社の管理画面で実施します。
参考までに主なレンタルサーバー会社でのネームサーバーの変更方法についてリンクを記載しておきます。
2022/03/13時点でのシン・レンタルサーバーのネームサーバーは以下です。これに置き換えましょう。
ネームサーバー1 | ns1.wpx.ne.jp( 157.112.145.232 ) |
ネームサーバー2 | ns2.wpx.ne.jp( 120.136.10.243 ) |
ネームサーバー3 | ns3.wpx.ne.jp( 210.188.201.244 ) |
シン・レンタルサーバーの公式サイトにもネームサーバーの情報は記載されています。
公式サイト:ネームサーバー
シン・レンタルサーバーでドメイン移管申請
ドメイン転出手続きをして「オースコード(認証キー、EPP Key)」の取得が完了していたら、シン・レンタルサーバーでドメインを管理するために移管申請を行います。
1.wpXアカウントログイン画面から契約管理画面にログイン
wpXアカウントログインからログインし、ドメイン移管を選択します。
2.移管したいドメインを入力して「ドメイン検索する」
3.オースコードを入力して支払い手続きを行う
4.通知メールが届いたら「承認」する
通知はXSERVERから届きます。
メールに記載されたURLから承認画面を開き「移管を承認する[APPROVE](確定)」ボタンを押して完了です。
※移管処理が完了するまで5日ほどかかります。
シン・レンタルサーバーでSSL設定
ドメインに対してSSLの設定を行います。
既にSSL設定が有効になっているならこの作業は不要です。
公式サイト:無料独自SSL設定
WordPress管理画面接続確認/各種設定の確認/サイト動作確認
1日ほど置いてネームサーバーの変更が完了したらWordPress管理画面にアクセスできる確認し、WordPress移行によって外れてしまった設定などを修整します。
Googleアドセンスのads.txtをシン・レンタルサーバーに移しておくのを忘れずに!
WordPress簡単移行では移行されません。
利用中のレンタルサーバー解約
動作確認なども完了し、移行作業が完全に完了したらレンタルサーバーを解約しましょう。
二重で契約していると無駄なコストがかかってしまうことになります。
まとめ
当初の目的通り、サイトの表示速度の約5倍になったため改善は成功しました。
運用コストは年間で1000円くらい増加してしまいましたが、コストパフォーマンスを考えると投資に見合った結果を得られました。
WordPressの移行作業もそこまで難しくなく、WordPressでブログを立ち上げられた人なら誰でもできるレベルです。
仮に自力で無理だったとしても、シン・レンタルサーバーには「サーバー移転代行」のサービス(33,000円)があるので最悪代行してもらうこともできます。
さくらインターネットでサイトの表示速度に悩んでいる方は是非参考にしてみてください。