【泣けるアニメ】うたわれるもの二人の白皇 感動必至ストーリーのあらすじ紹介
2022年7月から放送が開始されたテレビアニメ『うたわれるもの 二人の白皇』。
ゲーム版(PS4・スマホアプリ)を遊んだことがある筆者からすると待ちに待った放送です。
ストーリーは筆者の中で歴代No.1と言っても過言ではないくらいに感動するものでした。
この記事では『うたわれるもの 二人の白皇』の大まかなストーリーと、感動するポイントを多少のネタバレも交えて紹介していきます。
前作アニメの『うたわれるもの 偽りの仮面』で離脱してしまった方はもったいない。
是非、この作品を見てほしいです!
うたわれるもの 二人の白皇
あらすじ
「頼んだぜ、アンちゃん」
皇女アンジュの毒殺未遂の嫌疑をかけられ、ヤマトから追われる身となった右近衛大将オシュトル。
何者かに狙われるアンジュを連れて、ハクたちと共にエンナカムイへ落ち延びようとした。
追手として現れた八柱将ヴライを退けるべくオシュトルは仮面の力を解放する。
死闘の末、仮面の力を使い果たしたオシュトルは力尽きてしまう。
死の間際、友であるハクに、アンジュとネコネの未来を託し、塩となって崩れ落ちた。
オシュトルから仮面と遺志を託されたハクは、ハクとしての人生を捨て、オシュトルとして生きることを選ぶ。
逃れた先であるエンナカムイにて再起を図り、アンジュの皇女としての地位と奪われた国を取り戻すために戦いに身を投じることを決意した。
『うたわれるもの 偽りの仮面』の続編であり、『うたわれるものシリーズ』最終章。
オシュトルとして生きるハクは、己のすべてを賭して国を取り戻す。
ちょびっとネタバレ
オシュトルが死んだ後、ハクはオシュトルとして生きることを選択しました。
受け継いだ仮面をつけ、仲間にはハクが死んだと嘘をつきます。
ショックを受けたクオンは仲間たちの元から立ち去り、本当のことを打ち明けられないハクはその背中を見送ることしかできません。
落ち延びた辺境の国『エンナカムイ』にアンジュを狙って八柱将のデコポンポが軍を率いて襲撃してきます。
それをハクはオシュトルとして撃退。デコポンポは自らが連れてきた魔獣に喰われて戦死しました。
次いで現れたのは右近衛大将オシュトルのライバル、左近衛大将ミカヅチ。
刃を交わした最初の一合で、本物のオシュトルではないことを見抜かれます。
オシュトルの仮面をつける偽物に激昂するミカヅチ。
しかし、ハクは自分こそが右近衛大将オシュトルであると声高らかに吠え、仮面の力を解放しました。
ミカヅチも仮面の力を解放し、『仮面の者<アクルトゥルカ>』同士が激突。
ハクの覚悟を感じ取ったミカヅチは、目の前の男をオシュトルだと認め、その場を立ち去りました。
感動する3つの見どころ
本当は4つあるのですが、4つ目は致命的なネタバレになるため、残念ですが紹介できません。(マロロが関係します)
アニメか原作を見てください!
オシュトルの母 トリコリの深い愛情
オシュトルとして生きるハクはオシュトルの実母トリコリに対しても嘘をついていました。
帝都奪還の決戦前、出立前の挨拶でトリコリの元を訪れます。
夕焼けに照らされる庭を見つめて、トリコリはハクにこう尋ねました。
「あの子は……オシュトルは立派でしたか?」
自分が本物のオシュトルではないことにトリコリは気づいていました。
観念したハクはオシュトルの最期を打ち明けます。
騙していた、自分のせいでオシュトルは死んだ。
恨まれて当然。
そう思っていたハクにかけられた言葉は「ありがとう」という感謝でした。
それどころか、ハクの辛さを理解し、遺志を継いだことを感謝し、本当のハクを死なせてしまったことを謝罪します。
「本当に……よく頑張ったわね」
そのたった一言でもう涙腺崩壊です。
ハクは仲間やトリコリを騙してきました。
ハクはその辛さを誰にも打ち明けることができませんでした。
嘘をついていたことを許し、ハクの辛さを理解し、それでもハクのことをもう一人の息子だと言って受け入れてくれます。
面倒くさがりで飄々としていたあのハクが、トリコリの腕の中で声を上げて涙を流します。
「よく頑張った」
その一言で、いったいどれだけの人が報われるのか、考えさせられます。
人に言える人間になりたいな。
左近衛大将ミカヅチとの激闘
オシュトルとミカヅチによる熱いバトルです。
ミカヅチはオシュトルの正体がハクであることに気づいています。
それでもなおオシュトルとして扱い、武人として戦います。
お互いに仮面の力を解放して、文字通り命を削りながら激闘を繰り広げます。
仮面の力を使い過ぎれば、オシュトルのように塩となって命を落としてしまいますが、それも厭わない激しい攻防。
このままではオシュトルのように死んでしまう。
ハクを本当の兄のように思うようになっていたネコネは悲痛なまでに涙を流し、戦いを止めるように懇願しました。
クオンの力を借り、ネコネの涙に負けたミカヅチが撤退すると、安堵のあまりネコネはオシュトルに抱き着きます。
ネコネがハクに対して刺々しい態度を取っていた頃を思い返すと、二人の絆がどれだけ深くなったのかが窺い知れます。
最終決戦 ウォシス&ウィツァルネミテア
オシュトルは仮面の力をすべて使い果たしてウォシスを倒します。
その代償として片腕は失われ、仮面は砕け散りました。
そしてオシュトルの仮面が剥がれて、ハクの素顔が取り戻されます。
ハクは死の間際、仲間たち一人一人に声をかけます。
ネコネとアンジュの言葉は、心を大きく揺さぶりました。
※なぜアンジュがハクを「おじちゃん」と呼ぶのかは物語の中で語られます。
ハクの死を受け入れられず、クオンがウィツァルネミテアの力に飲み込まれてしまいます。
悲しむ暇すらも与えられず、アンジュたちはクオンを取り戻すべく立ち上がります。
『うたわれるもの 散りゆく者への鎮魂歌』の登場キャラの偽物が敵として現れ、アンジュたちは大ピンチ。
ネコネが殺されそうになったとき、黄金色の輝きが彼女を包み込みました。
「おちおち眠らせてもくれんとか、時間外労働手当てを要求するね」
ハクオロの名を継ぎ、仲間のピンチにハクが降り立ちます。
絶対に見るべき
押しつけがましいのは承知ですが、
絶対に見てください!!
アニメでもPS4でもスマホアプリでも。
媒体は何でもいいので見て頂きたいです。
あまり興味がない人も騙されたと思って1度見てください。
『うたわれるもの』は三部作ですが、二部作目『うたわれるもの 偽りの仮面』と三部作目『うたわれるもの 二人の白皇』から入っても十分に楽しめます。
重厚なストーリーと心に響くシーンが散りばめられた『うたわれるもの』は、観賞後にきっと満足感を与えてくれることでしょう。
感想
感動
この一言に尽きます。
読んでいる最中は涙腺が緩みっぱなし、
読み終わった後は、感動シーンの挿入歌を耳にしただけで「うるっ」ときます。
オシュトルの遺志を継いで、最後の最後まで戦い抜いたハクの覚悟には憧れと共に尊敬の意を隠し切れません。
ネコネが自責の念で潰れそうになっているときも「オシュトルも自分を信じるなんて馬鹿なやつだ。おかげで労せず右近衛大将の地位が手に入った」と、わざと憎まれるようなことを言います。
それはネコネが潰れてしまうくらいなら、自分を恨んでもらうことで生きる活力にしてほしいというハクの優しさでもありました。
(ネコネは「あなたらしい」とその優しさにすぐに気づいていましたが)
面倒くさがりで、仕事をさぼることばかり考えていたあのハクが、オシュトルとの約束を守るために、死力を尽くす姿からは、ハク自身の覚悟と彼らの絆の深さが伺い知れます。
オシュトルだけでなく、ネコネやクオンを初めとする仲間たちとの繋がり、敵であるミカヅチやウォシスたちとも通じるものを感じることができ、友情と愛情がとても繊細に描写されていました。
心に響くBGMや挿入歌も、それを後押ししています。
これだけ人を感動させられる作品は、そう多くないと思います。
それほどの傑作です。
<余談>
オシュトルとして生きるハクですが、ときどき「ハク」が見え隠れしていて、ちょっとだけ嬉しい気持ちになりました。
その他