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盾の勇者の成り上がりのあらすじと感想。理不尽な裏切りから這い上がる勇者の物語

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盾の勇者の成り上がりって?

出典:盾の勇者の成り上がり1巻表紙

 著者アネコユサギ先生によるライトノベルが原作のコミックです。

 Web小説サイト「小説家になろう」にて連載され、MFコミックスから書籍化がされています。

 原作小説は「小説家になろう」とは大幅に加筆修正が行われており、大筋は同じですが話の流れや展開は大きく変わっています。

 発行部数は780万部を超えており、2021/4月にはアニメの2期が始まる予定になっている人気作です。

 スピンオフ作品で「槍の勇者のやり直し」も書籍化されています。

 

あらすじ

 大学生の岩谷尚文(いわたになおふみ)は異世界の国家メルロマルクに盾の勇者として召喚された。

 そこには自分以外にも剣の勇者:天木錬、槍の勇者:北村元康、弓の勇者:川澄樹が同じように召喚されていた。

 魔物が大量に押し寄せてくる「波」という現象から世界を守ることを命じられ、それぞれ「波」に備えてレベルアップするために旅をすることになる。

 しかしメルロマルクでは盾は差別の対象であり、尚文の仲間になってくれたのは王女のマルティのみ。

 だが尚文はマルティに全財産を奪われ、さらに婦女暴行の冤罪をかけられることになり、勇者としての信用と名誉を失った。

 理不尽な裏切りに絶望し、尚文は一人で旅に出ることを決意。

 盾の勇者は攻撃力が0で敵を倒すことができないため、代わりになる攻撃役が必要となり、絶対に裏切ることのない奴隷の少女「ラフタリア」を奴隷商人から購入。

 人間不信になっている尚文はラフタリアを戦いの道具としてしか見ていなかったが、次第に信頼を築き上げ、着実に他の勇者をも超える力をつけていく。

 

感想

 タイトルからして「盾でどうやって勇者するの!?」って思ったのが最初のインパクトでした。

 読んでみれば全部で4人の勇者がいたのでパーティーを組むのかなと思っていたら、勇者同士が近くにいると敵を倒しても経験値が入らないという理由でまさかの別行動。

 盾の勇者もあからさまな差別されてて「この国は腐ってるな」と思いました。

 読み進めていけば国も人もいっそのこと「波」で滅べばいいと思うほどの腐敗具合。

 もう盾の勇者を迫害するための主張が滅茶苦茶です。

 冤罪をかけられ、同じ異世界人である他の勇者たちにも見捨てられ、味方もいない異世界でたった一人で強くなっていく覚悟の強さには胸が熱くなりました。

 最初はラフタリアに対する物腰は辛辣でしたが、動けなくなったラフタリアを魔物から庇ったり、怪我や病気の薬を作ってあげたり、なんだかんだで人の良さが滲み出ています。

 旅を通じて人々の信頼を得ていく姿はかっこいいです。

 そしてゲーム感覚でいる他の勇者を「本気で生きている尚文」が圧倒する場面は胸がスカッとします。

 もう尚文に敵対する人間=クズの公式が成り立つくらいにはっきりしているので、そいつらが尚文にやられたときは痛快の一言です。

 そういう物語が好きな方は是非読んでみてください。

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