現実主義勇者の王国再建記 小説家になろうから始まった漫画のあらすじと感想
現実主義勇者の王国再建記ってどんなマンガ?
著者はどぜう丸先生の作品。
現実主義勇者の王国再建記はWeb小説サイトの「小説家になろう」発祥で、オーバーラップ文庫で書籍化。さらにコミックガルドで漫画版が連載されています。
2021年にはアニメ化もされた人気作です。
2021/12/09時点では漫画版は7巻、小説版は15巻まで刊行されています。
あらすじ
唯一の肉親である祖父が亡くなり、天涯孤独となった相馬一也(以下:ソーマ)は異世界である「エルフリーデン王国」に召喚される。
現在人類は魔王領による侵略を受けており、その最前線を支える「グラン・ケイオス帝国」から戦争支援金を要求されていた。
資金難に苦しむ王国は支援金を捻出することができず、帝国が示した「勇者召喚の儀で召喚した勇者を引き渡すものでも良い」という提案により、勇者を召喚した。
帝国に引き渡されると勇者の謎の解明に解剖されるのではないかと不安を感じたソーマは、自分の身の安全を確保すべく、王国の立て直し「富国強兵」の案を提示する。
国王アルベルト・エルフリーデン、宰相マルクス、そしてソーマの三人は三日三晩その政策について話し合った。
数日後、国王は「我、エルフリーデン王国 第十三代国王アルベルト・エルフリーデンはここに退位し、召喚されしソーマ・カズヤに王位を譲る! また我が娘リーシアとソーマ殿の婚約をここに重ねて発表する」と宣言。
国王となってしまったソーマは国を立て直すべく奮闘する物語。
感想
ここでは1巻の感想に留めたいと思います。
いわゆる異世界もので剣も魔法もある世界ですが、チート能力やバトル要素はほとんどなく「政治」がメインテーマになっている作品です。
財政難、食料不足、難民問題。それら問題を現代の知識と知恵を駆使して解決に導いていきます。
王家の秘宝である「玉音放送」で改革に不可欠な優秀な人材を募る。
身分・学歴・種族・年齢など一切を問わず、「ただ才あれば用いる」と偉人の言葉を借り、その結果5人の人材が集まりました。
手始めに食糧難の対策を行うのですが、「王国では食べる習慣がなく他国で食べられるもの」に着眼したのは素直に感心しました。
もともとソーマはいつでも食料を手に入れられる日本出身です。
いままでの生活の中の常識にとらわれず、食糧難解決のための策を即座に打てるのはすごいことです。
自分の名と姓を逆にして名乗ってしまい、訂正できないくらいに世間に通ってしまうなど、くすっと笑える場面もありました。
もうすぐ最新刊が発売されるみたいですよ!