本を読むなら紙と電子書籍どっち?それぞれのメリット・デメリットを比較
紙と電子書籍
昔は紙の本が当たり前でしたが、今は電子書籍の普及も進んできています。
紙と電子書籍どっちがいいの?という疑問を持った方は割と多いのではないかと思います。
結論を先に述べると「両方併用すべき」というのが筆者の意見です。
なぜ併用するべきなのか。それぞれの特徴やメリット・デメリットを見ながら考えていきましょう。
電子書籍の特徴
メリット
電子書籍のメリットというとまず真っ先に浮かぶのは「保管場所に困らない」ではないでしょうか。
タブレットやスマホにダウンロードしておけば、数百・数千(容量にもよりますが)という書籍を持ち歩くことができて、外出中いつでも読むことができます。
その他にもこんなメリットがあります。
- 破れたり汚れたりしない
- 24時間いつでも購入することができる
- 売り切れがない
- 試し読みができる
- しおりがある
- 文字の拡大・縮小ができる
- 販売サイトのセールなどでは割引価格で購入できる
- 保管場所に困らない
この中でも特に注目しているのは「売り切れがない」と「販売サイトのセールなどで割引価格で購入できる」という点です。
たとえば社会現象になるほど大人気のマンガ「鬼滅の刃」の最終巻の発売日。
それを求める人が開店前から本屋さんの前に列を作るほどでした。
入荷された本は瞬く間に完売し、どこの本屋さんに行っても完売の札を見て、がっくりと膝をついたファンも少なくないのではないでしょうか。
しかし筆者は発売日当日0時ジャストに、電子書籍でその最終巻をゲットしました。
朝早くから列に並ぶこともなく、売り切れに絶望することもなく、日付が変わったその瞬間に、皆が欲しがる大人気の本を手にすることができたのです。
電子書籍の良さを感じた瞬間でした。
販売サイトによってはセールや割引クーポンがあるため、紙で購入する場合よりも安く購入することができます。
ごくまれに無料の書籍を見つけることもあります。
本屋へ行く時間を省き、価格も紙よりも安いとなれば、コスパはかなり良いと言えるのではないでしょうか。
作品によっては電子書籍版の方が紙よりも発売日が遅いこともあります。
デメリット
電子書籍もメリットばかりではありません。当然デメリットもあります。
- タブレット・スマホのバッテリーが切れると見れない
- ダウンロードに通信量がそこそこかかる
- 大量の書籍をダウンロードしたままにすると端末容量を圧迫する
- ついついお金を使いがち
- 学習系の書籍には向かない
- 読み終わった後に売れない
スマホなどの電子機器にダウンロードしておくという電子書籍の性質上、バッテリーが切れたら充電するまで見れないです。
しかし携帯バッテリーで簡単に対策できるため、たいした問題ではありません。
意外と失敗しがちなのが「ダウンロードに通信量がそこそこかかる」と「大量の書籍をダウンロードしたままにすると端末容量を圧迫する」という点です。
この二つが組み合わさるとデータ通信量の上限にいつの間にか到達していることがあります。
発生頻度はそこまで多くないかもしれませんが、発生すると結構困ります。
電子書籍をダウンロードする際に数MB~数十MBくらいの通信が行われます。(もちろん書籍によります)
データ通信量無制限のプランで契約しているのなら気になりませんが、上限がある契約をしている場合は少し気をつけなければなりません。
仮に1冊10MBとすると、100冊ダウンロードすると1000MB(約1GB)の通信量を消費することになります。
「月に100冊も本を買うわけないじゃん。だから大丈夫大丈夫」と思うでしょう。
電子書籍を購入したら大抵はスマホにダウンロードします。ダウンロードすればスマホの容量を消費します。
初めは別に何も問題はありません。
時間が経つにつれて購入した本が増えていき、ダウンロードした本が増えていきます。当然、その分の容量を消費します。
そして気づけばスマホの容量がいっぱいになっている。
「それなら消せばいいんじゃない?」
はい、その通りです。
容量を確保するためにスマホから書籍のデータを削除します。また読みたくなったらダウンロードすればいいだけです。
そしてある日、ふと削除した書籍を読みたくなってダウンロードします。
また別の日に別の書籍を読みたくなります。容量を確保するためにダウンロード済みの書籍を削除します。そして書籍をダウンロードします。
それを繰り返します。
するといつの間にかデータ通信量の上限に到達しているというわけです。
お家のWifi使いましょうね、というお話。
紙の特徴
メリット
電子書籍も良いですが、紙にも紙の良さがあります。
- 目に優しい(ブルーライトがない)
- 集中して読みやすい
- 見たいページを開きやすい
- 読み終わったら売れる
- 中古品なら電子書籍よりも安い
- 貸し借りができる
- 本棚に並んでいると嬉しい(主観)
目に優しいというのは大事です。
スマホやタブレットの画面を見ているとブルーライトに晒されます。そうなると目が疲れます。
本サイトは健康ブログではないので細かいことは割愛しますが、ブルーライトは睡眠の質も低下させると言われているので、それがない紙はとても目に優しいと言えるでしょう。
その影響もあるのでしょう。集中して読みやすいです。そして見たいページをすぐに開くことができるため、何かを勉強するための書籍は紙が良いというのが柊の意見です。
読まなくなった本は売ってしまいましょう。そのお金でまた新しい書籍を買うことができます。
もしくは友人知人とお気に入りの本を貸し借りして感想会を開くというのも、一つの楽しみ方ではないでしょうか。
そしてこれは完全に主観ですが「本棚に全館揃って並んでいるところを見ると嬉しい」。
もう超うれしいです。全巻揃っているところを見るのも、本棚に整然と並んでいるところを見るのも、なんとなくウキウキした気分になります。
これに共感してくれるのなら、きっと紙の書籍が向いているのでないでしょうか。
デメリット
紙のデメリットはこんなところです
デメリット
- 時間経過で劣化する
- 汚損すると元に戻らない
- 割引がない
- 実際に手に取れるまで時間がかかる
- 人気書籍だと売り切れる場合がある
- 保管場所が必要
なんとなく電子書籍と真逆のことばかりですね。
個人的に嫌なのは「時間経過による劣化」です。
本棚でちゃんと整理整頓していて、日の当たる場所に置いてあるわけでもないのに、気がつけば紙が黄色くなっていたり、謎の日焼けをしていたり、状態が悪くなっています。(経験のある方も多いのでは?)
お気に入りの本でもこうなってしまうのは悲しいです。
あるいはコーヒーをバシャアアアっとぶっかけて見るも無残なことになったり。
購入するときも電子書籍と比べると高いです。これは「再販制度」というものがあるため、定価販売されているのは仕方がないのですけどね。
そして紙の書籍は本屋に行かないと買えません。通販で買っても配送されるまで1日はかかります。
「すぐ読みたい!」と思ったときどうしても時間がかかってしまいます。
そして「鬼滅の刃」のような大人気作品など、売り切れていた場合はそれを求めて何件も本屋を彷徨うことになるでしょう。
メリット・デメリットを踏まえて
お金、時間、場所などを総合的に考えると電子書籍の方が良いように思えます。
ですが「集中して読みやすい」「見たいページを開きやすい」紙は学習教材や参考資料の場合に適しています。
- マンガや小説など「読むだけ・見るだけの書籍」は電子書籍
- 学習用など「頻繫にページめくり・集中力を必要とする書籍」は紙
売れる売れないはあまり重視しません。
読み終わってもいずれまた読みたくなるかもしれませんし、そうじゃないとしても売るための手間や時間を考えるとコストに見合いません。
「一度読んだら満足だから読んだら売る」という人は最初から漫画喫茶に行った方が時間もお金も安上がりです。
電子書籍はクーポンが配布されたりセールで紙よりも安く購入できるケースが多いです。紙よりも時間もお金も抑えられます。保管場所も必要なく、持ち運びが便利。
逆に言うと紙の書籍は電子書籍のように安く手に入れることは難しいですが、購入するのが学習用の書籍だけならそれは自己投資と割り切るか、古本屋で中古品を求めましょう。
学習用の書籍で本当に欲しいのは知識であって本そのものではありません。だから中古で十分です。極端な話、読めればボロボロでも良いのです。そして学習後は売ってまた違う書籍を購入する資金にします。
結論
以上から「電子書籍をメインで使いつつ、紙の書籍は補助的に使用するのが最適解」が筆者の結論です。
マンガや小説は電子書籍で安く購入して好きな時に好きなだけ読む。
学習用の本は紙で集中しながらしっかり勉強して自分に定着させる。
本の読み方なんて人それぞれだと思いますが、多くの人に当てはまりやすい使い方ではないかと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!