Googleアドセンスで広告を自己クリック(誤クリック)してアカウント停止されてしまったときの対処方法
Googleアドセンスの広告を自分でクリックしてしまったときに発生する問題とその対処方法について解説します。
- これからブログを作ってGoogleアドセンスを利用したい人
- ブログ運営を始めて日が浅い人
- 広告を自己クリックしてしまった人
- Googleアドセンスの審査に通ったばかりの人
自己クリックは絶対にしてはいけない
先に大事なことを書いておきます。
自己クリックは絶対にしてはいけません
読者の中には既に身をもって感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、非常に大事なことです。
いいですか?
自己クリックは絶対にしてはいけません
大事なことなので2回言いました。(フリじゃありません)
自己クリックするとどうなる?
まず一言で「自己クリック」と言っても大きく2つのパターンに分かれます。
- 故意にクリックした場合
- 誤ってクリックした場合
それぞれの場合について解説していきます。
故意にクリックした場合
故意のクリックには自分でクリックする他にも、家族や友人に依頼して広告をクリックしてもらう行為も含まれます。
要するにユーザーの健全な関心に基づかないクリックが不正と認識されます。
不正が検知されると下記3パターンいずれかの処置が行われます。
- ポリシー違反の警告が通知される
- アカウントの一時停止(30日間)が通知される
- アカウントが無効化される
警告が通知される
メールやGoogleアドセンスのマイページに警告の通知が来ます。
警告の場合はそこまでの悪質性はないと判断されたのでしょう。
しかし軽ければ良いというものではないため、すぐに自己クリックすることをやめてください。
ポリシーにも記載がある通り、改善が見られない場合は、さらに重いアカウント停止あるいはアカウント無効化の処置を受けることになります。
アカウント警告を受け取っても、直ちにアカウントが無効になったり広告が表示されなくなったりすることはありません。ただし、違反がさらに発生した場合には高い確率でアカウントが停止または無効になる可能性があります。そのため警告を受け取ったらすぐにコンテンツを調査し、ポリシーに準拠しているかどうかをご確認ください。
アカウントの警告は、停止や無効化が避けられない状態になる前にお送りするように努めております。ただし、著しく悪質なポリシー違反の場合には、直ちにアカウントを停止または無効化することがあります。
https://support.google.com/adsense/answer/4509608?hl=ja&ref_topic=1342777
アカウントの一時停止
悪質と判断された場合は警告なくアカウントが停止されることがあります。
30日間という期限付きの停止なので大人しく待ちましょう。
もちろん、広告掲載が再開されたら自己クリックはしないでください。
アカウントの無効化
いわゆるBANです。こうなってしまうとほぼ絶望的な状況です。
アカウントが無効化されてしまったら、相当の理由がない限り復活することはありません。
アカウントが無効化されても、1度だけGoogleに申し立てをすることができます。
1度だけです
この申し立てがGoogleに却下されると、完全にそのアカウントは使用できなくなります。
さらにこの申し立てが通る可能性はあまり高くありません。
そのため申し立てをする場合、いきなり申し立てをするのではなく、入念に調査・分析・対策検討してからです。
アカウント無効化を撤回してもらうためには、Googleを説得できるだけのデータや再発防止策を提示しなければなりません。
特に再発防止策を提示することが重要です。
ただ「納得できない!」、「自分に落ち度はない!」と主張するだけではダメです。
アカウントが無効化されると、Googleアドセンスにログインできなくなります。
そうなるとデータ分析が行えなくなってしまうため、事前にGoogleアドセンスとGoogleアナリティクスを連携させておきましょう
誤ってクリックしてしまった場合(誤クリック)
誤ってクリックしてしまった場合は問題ありません。何か対処をする必要もありません。
Googleアドセンスのポリシーにはこのように明記されています。
サイト運営者様がご自身の広告を故意にクリックすることは許可されませんが、誤ってクリックするケースは十分に考えられます。このため、こうしたケースでは特に Google までご連絡いただく必要はありません。有効と見なされたすべてのクリックやインプレッションに対する収益は、アカウントに適切に配分されておりますのでご安心ください。
https://support.google.com/adsense/answer/1348754?hl=ja
これはGoogleアドセンスが操作中に誤って広告をクリックしてしまうケースがあるということをちゃんと想定してくれているということが読み取れます。
Googleアドセンスは広告がクリックされたときにIPアドレスやインターネット回線情報など、トラフィックの品質を評価しています。
この評価はかなりの高精度で行われており、「サイト運営者がクリックしたかどうか」だけでなく、それが「故意にクリックされたものか誤ってクリックされたものか」までも判別しています。
どういう仕組みで判別しているのかは情報が公開されていないため不明です。
(おそらくルールの穴抜けを防止する観点から非公開となっているのでしょう)
ともあれ、上記の仕組みがあるため誤クリックの場合は特に対策をする必要はありません。
誤クリックを繰り返してしまうとアカウントの一時停止やアカウント無効化の処置がされてしまう可能性があります。
そのときは広告位置を調整したり、誤クリックを防止する策を検討して実施してください。
冷静に対処しよう
警告、アカウント一時停止、アカウント無効化されても、まずは冷静になることを心がけましょう。
何事も焦って行動してもロクなことになりません。
警告通知が来たときの対応
自己クリック以外にもポリシーに違反していると警告が来ます。
その警告内容をよく読んで、その内容に従ってサイトを改善しましょう。
Googleアドセンスのマイページの「ポリシーセンター」から自分のサイトが健全かどうか判別できます。
普段からここを見る癖もつけておきましょう。
アカウント一時停止されたときの対応
基本的に30日間、大人しく待っていましょう。
とはいえ時間は有限です。
待っている間、せっせと記事を書いてブログを充実させましょう。
アカウント無効化されたときの対応
- Googleアナリティクスを駆使して徹底的にデータを分析し、無効化された原因の特定に注力してください。
- アカウントが復活した事例がないかインターネットで探してください。
- Googleアドセンスのポリシーと上記で集めた情報を照らし合わせて、抵触しそうなものがないか仮説を立ててください。
- 原因の特定ができたら再発防止策を検討してください。
アナリティクスを用いて分析するとき、これら観点でチェックするとヒントが見つかるかもしれません。
- 不自然に突出してアクセス数の多い記事がないか
- トラフィックが異常増加していないか
ちなみに原因の大半は「自己クリック」です。
「ポリシーをちゃんと読んでいなくて何がいけないことか知らなかったことが原因」と言い換えることもできるかもしれません。
広告掲載者として、何を守らなければいけないか、何をしてはいけないのか、しっかりと把握しておきましょう。
Googleアドセンスのプログラムポリシーにはそれが書いてあります。
広告掲載者としての自覚を持たなければならない
Googleアドセンスのプログラムは広告主の企業様と我々ブロガー(広告掲載者)との間にある対等な取引です。
Googleはそれらをマッチングして、このプログラムが健全に運営されるように尽力しているだけです。
ブロガーはこのプログラムをGoogleが提供している「サービス」だと考えてはいけません。
我々は消費者ではありません。
「自分は消費者だ」という考えでは、Googleや企業様からパートナーとしての信頼を得ることはできません。
広告収入で利益を上げるということは、Googleと企業様を相手にビジネスをしているということを自覚しておきましょう。
ビジネスをする = 責任が生じる → ルールを守る義務が生じる
責任を持たない、義務を果たさない、ルールを守らない。
そのような相手と一緒にビジネスをしたいと思うでしょうか?
まとめ
- 広告の自己クリックは絶対にしない(友人家族に依頼するのもダメ)
- 警告が来たら速やかに改善の対応をする
- アカウント一時停止されたら30日間待つ
- アカウント無効化されたら徹底的に原因分析をして再発防止策を検討してからGoogle「申し立て」する
- 自分はビジネスをしているのだという自覚を持つ