錆喰いビスコ2巻のあらすじとネタバレ
- 熱いバトルが好き
- 情に熱いキャラクターが活躍するストーリーが好き
- カニのアクタガワが好き
登場キャラクター
主人公:赤星ビスコ
錆び風に侵された師匠を治すために霊薬キノコ「錆喰い」を探して旅する少年
見た目も言動も荒々しいが、まだ旅に慣れていないミロを気遣うなど、なんだかんだ面倒見が良い
自分なりの哲学を持っており、芯が通った人物
新たな相棒:猫柳ミロ
錆びに侵された姉を治すためビスコと共に旅に出ることにした少年
医者であるため怪我や病気には敏感で、誰彼構わず診察する
現在はカニのアクタガワを乗りこなせるように修行中
背中には乗れないがアクタガワと話をすることはできる
旅商人:大茶釜チロル
くらげ商店を名乗る少女
生きるために人を騙したり汚い事をしたり何でもしてきたが、悪人に徹することができない
本当はただの寂しがり屋
愛くるしい運び屋:アクタガワ
ビスコとミロの移動手段となっているカニ
新参者のミロが背中に乗ると放り投げてしまう
しかしミロが怪我を治そうとしてくれたときは大人しく従う
あらすじ(ネタバレ・独自解釈含む)
第7話
忌浜県を出て栃木の「浮き藻原」という場所にやってきたミロはアクタガワを乗りこなそうと訓練を行っていた。
訓練の最中、偶然近くを歩いていたチロルを轢きそうになってアクタガワに止まるように言うが、急停止したことにより弾き飛ばされてしまう。
2巻より引用
その後、チロルにカニの乗り方を教えると嘘をつかれてまんまとアクタガワを盗まれそうになる。
必死に追いかけるミロを嘲笑うチロルを、激情したビスコがキノコで吹き飛ばして何とか取り戻すことに成功した。
怪我をしたミロを気遣って今日の訓練は終了とビスコに言い渡されて意気消沈するミロ。
いろいろ無理させたことでアクタガワの筋肉が傷ついていることを悟ったミロはアクタガワに薬を塗ろうと近寄った。
アクタガワは「放っておけば治る」とでも言わんばかりにハサミを持ち上げて強がる。
医者としてミロが強く叱責するとアクタガワは大人しくミロの治療を受けた。
その様子を見ていたビスコは、アクタガワに乗れないくせに話すことができるミロに呆れたような表情を浮かべ、笑った。
「お前 蟹に関しちゃ才能あるよ」
旅路を進めると大砲や戦車を祀った寺に辿り着いた。
夜も更けてきたため今日はここで夜を明かそうと中に入るとチロルが亡霊のように立っていた。
「膨れ蚕」という奴隷に逃げられないようにするための虫が胃にいることにすぐに気づいたミロは、チロルの口からその虫を強引に吸い出すことで救った。
命を救われたチロルは見返りに食べ物を二人に譲る(しかし金はしっかり取る)。
チロルから購入したお菓子の「ビスコ」を初めて食べたビスコは想像していた味と違って少し驚いたが、美味しかったためバクバク食べていた。
ミロの分も食べるつもりなのかやや横暴な物言いをするビスコだったが、ミロに叱責されると大人しく「ビスコ」を分け合った。
(指摘されたとはいえ、自分の言ったことをきっちり守るところはビスコの良いところ)
2巻より引用
そして突然、寺が地響きと共に動き出した。
第8話
寺は「炭喰いジャコ」という巨大なジャコが背負っているものだった。
寝る前にチロルが捨てていた「骨炭」という燃料をにつられて目を覚ましてしまったらしい。
2巻より引用
ジャコは暴走しており、二人の目的地である鉱脈に突っ込もうとしていた。
鉱脈には一気に距離を稼げるトロッコがあり、ジャビとパウーを救うために時間がない二人にとって絶対に壊されたくないものだった。
チロルに足を引っ張られてジャコに対処できないビスコは、アクタガワと一緒にジャコを止めるようにミロに言った。
アクタガワを見事に乗りこなしてジャコの足止めに成功。
足手まといのチロルを振り払ったビスコがジャコにトドメを刺す。
2巻より引用
鉱脈が無事だったことに安堵したのも束の間。
寺の大砲が暴発して鉱脈が吹き飛ばされてしまう。
絶望に駆られそうなものだが、ビスコはすぐに他のルートで進むことを模索した。
ひとまず落ち着いて、アクタガワに乗って先に進むことにした。
チロルはビスコの金を全部抜き取って食料を置いてとんずら。
ふと、ミロが普通にアクタガワに乗っていることにビスコは気づいた。
ミロの目に深い隈が刻まれている。
それを見てビスコは含み笑いをもらした。
第9話
忌浜県知事の黒革は薬に頼らないと眠れないくらいにビスコに怯えていた。
自身の安寧のためにビスコを殺すことを画策する。
そんなことも知らず、ビスコたちは砂のように敷き詰められた貝が陽光を照り返し輝く美しい景色――「カルベロ貝砂海」を進んでいた。
鉱脈が使えなくなり、やむなく迂回路として旅を急いでいる二人は食料が手に入らず空腹に悩まされていた。
ようやく人のいる場所まで辿り着き、食料を融通してもらえないか交渉しようとするが、黒革知事の手先と勘違いされ、まともに話を聞いてもらえなかった。
その街には子供しかおらず、それゆえの警戒心の高さだった。
そこでビスコは自分が賞金首であることを利用し、自分を捕まえれば大金が手に入ることを告げる。
2巻より引用
ビスコはわざと捕まって一食分だけ食料を奪って逃げようと企んでいた。
(全部奪わないあたりビスコの人柄が滲んでいる)
牢屋に入れられ、見張りの少年がビスコに興味を持っていた。
なんでも過去に病気で死にかけていたところをキノコ守りに救われたのだという。
いつか恩返しをしたいと思っており、旅をするのに役立ちそうな路線図が載っている地図を譲ってもらう。
その後、少年は用を足すためにビスコの見張りを放り出して何処かへ行ってしまう。
その隙にビスコは牢を脱出するべく動き出す。
賞金首ではないミロはビスコとは別行動で、少女にシチューをご馳走になっていた。
街に子供しかおらず、武装までしている理由を問うと「トビフグ」という空を回遊する魚の襲撃に備えるためだという。
手錠まで外してくれて礼を告げたとき、ミロは少女の手が貝の殻のように固くなっていることに気がついた。
少女はその症状を「サビツキ」と勘違いしていた。
大人たちはこの病気を治すことができる高価な薬を買うために出稼ぎに出払っているという。
しかし医者であるミロはそれが「サビツキ」ではないとすぐに見抜く。
それは「貝皮症」という少しでも薬学知識があれば簡単に治療できる病だった。
ミロは街の子供たちを治して回った。
その対価としてビスコの解放を要求するが、子供たちは辛そうにそれを断った。
「トビフグ」から身を守るために、錆びついた銃や銃弾を新調するための金が必要だという。
そんなときに大量の「トビフグ」が襲来する。
第10話
「トビフグ」の襲来に子供たちはパニックに陥ってしまう。
自分たちを守るために銃を構えるも、錆びついてボロボロの武器は銃弾を打ち出すことができなかった。
子供ばかりで誰もが正しく対処できない中、一人の子供が「トビフグ」に連れ去られそうになってしまう。
絶体絶命の危機を打ち払うべく、銛を手にしたビスコが天より降り立つ。
2巻より引用
自力で牢を脱出したビスコは子供たちを守るべく、すべての「トビフグ」をその弓矢で撃ち落として見せた。
危機は去り、街は沸き立つ。
子供に礼を言われたとき、ビスコはその子供に向かってーー
2巻より引用
街を救い、腹も満たしたビスコとミロの二人はアクタガワに飛び乗って街を出た。
そして去り際、一人の子供から、素直じゃないお礼と共に銛を譲り受ける。
第11話
ビスコは気が立っていた。
師匠を救いたいその想いゆえに、「錆喰い」のことで頭がいっぱいだった。
そんな一人で何もかも背負い込もうとしているビスコに対してミロは
「僕をもっと頼ってほしい」
と告げる。
師匠の修行の日々を懐かしそうに、しかしどこか寂しそうに話すビスコ。
師匠はきっとビスコを愛しているのだとミロが呟くとデコピンで悶絶することになった。
しかし師匠はビスコにとってただ一人の師匠。
助けたい。
重くそう願うビスコに、ミロは希望を語る。
「強くなって、いつか絶対もっと役に立ってみせるから」
ミロがそう言ったことがビスコにとっては愉快なことだった。
その頃、ミロの姉パウーは忌浜県を一人で出立していた。
手にはミロの居場所を教えてくれる発信機がある。
パウーが追ってきていることを知る由もないビスコとミロの二人は、霜吹県という豪雪地帯にいた。
寒さから逃れるために防寒具を購入しようと行商人と交渉をしているが、手持ちの通貨が使用できずに難航している。
結局、防寒具と引き換えに手持ちの食料を全部持っていかれた。
また食料不足に陥ってしまったため早速狩りを開始。
うさぎを見つけたミロは矢を射るが躱されてしまう。
それを見ていたビスコは「まだまだだな」と笑うが、キノコを用いて調合した毒によってうさぎを見事に捕えた。
ビスコは口では認めないと言いながらも、内心ではミロが着実に成長していることを認めていた。
ミロが捕えたうさぎを拾いに近づくと、チロルが雪に埋もれているところを発見。
暖を取るために近くの洞窟で休憩することにした。
チロルの道中の苦労話を、ビスコは「他人を騙すような生き方をしてっからそういう目に遭うんだよ」と一蹴する。
生き残るためにそういうことをしなければならなかったチロルにとって、その言い草は怒るには十分な理由だった。
しかしそういう生き方に疲れ果てており、助けられさえしなければもうおしまいにできたのにと宣う。
膝を抱えて蹲るチロルのうなじにビスコは火のついた棒を押し当てた。
熱さで飛び上がって「殺す気か!?」と叫ぶチロルを見てビスコはゲラゲラと笑った。
2巻より引用
照れ隠しにガスガスとビスコを殴り、その拍子に彼のポーチから路線図が転げ落ちたことに気づく。
それを見て、二人がどこへ向かおうとしているのか察したチロルは、恥ずかしそうに――
「あ……あたしの事 信用するなら案内してあげても、いい……けど……?」
――2巻終了。
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