漫画/小説の名言から学ぶ。ビジネスでも活きるブレない自分の作り方
厳しい日常から非日常の刺激を体験させてくれる最強コンテンツーー漫画。
漫画は単なるエンターテイメントではなく、人生はビジネスにも活かせる様々な教訓も提供してくれます。
多くの漫画キャラ達は、困難に立ち向かい、仲間の力を借りながら成長していきます。
これらキャラクターの物語や名言は、現実を生きる私たちにとってもハッとさせられる意味を含む言葉がたくさんあります。
この記事では、漫画の名言を現代社会向けに嚙み砕き、ブレない自分を作るためのヒントを得ることができます。
人生はいつも準備不足の連続だ。常に手持ちの材料で前へ進む癖をつけておくがいい。
『魔法先生ネギま』に登場するエヴァンジェリンの台詞。
どれだけ準備をしても想定外のことは起こり得えます。
突然の状況でも、いま自分の手札には何があるのかを把握し、それをどう活用して眼前の問題を解決するのかを考えなければいけません。
「あれがなければ出来ない」、「これがあれば自分にもできるのに」。
ないものねだりをして停滞するのではなく、常に模索して物事を前に進める癖をつけることで、困難に直面しても乗り越えることができるのです。
どんだけ凄い発想を持っててもこのセカイに表現できなきゃ、証明しなきゃ全部カス!
『ブルーロック』の主人公 潔世一がゴールを決められなかったときに吐き出した言葉。
確実にシュートが決められるアイデアを思い描き、それを実行しましたが、最後の最後で仲間とそのアイデアを共有できなかったので、シュートを打てなかった。
自分の頭の中身を仲間と完璧に共有できていればゴールが決められたはずだと、たらればの言い訳を考えた自分を叱咤した。
どれだけ凄いアイデアでも、実現できなければないものと同じ。
自分は本当は凄いんだと言っているのと何も変わりません。
アイデアは実現するモノ。力が足りないならそのための力をつける。
死ぬ気で体現しなければ口だけの人間に成り下がります。
最初から自分ができるものだけ選んでいたら何も始まらない。大事なのはお前が興味を抱いているかどうかだろ。
『ぐらんぶる』の登場人物、寿竜次郎の台詞。
「興味はあるけど泳げないから」とダイビング部への勧誘を断る主人公に向けられた言葉です。
初めてのことに不安を感じるのは当然ですが、それを理由に興味を持っていることを諦めるのは勿体ないです。
それに最初から自分ができるものだけ選んでいたら成長はありません。
できないかもしれなくても、興味を持ったならチャレンジしてみる。
そうすることで初めて成長できるのです。
全てはやるかやらないか。できるかどうかではない。
『ゴブリンスレイヤー』の主人公ゴブリンスレイヤーが師から教わった言葉。
できるかどうかで悩んで行動しない者は、たとえそれをできる力を得たとしても、結局何も成すことはできないという教え。
何かを成そうとするのであれば、やらなければ何も始まらない。
やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に。
『氷菓』の折木奉太郎がモットーとしている生き方。
省エネな生き方ですが、現代社会において「効率化」にとても有効な考え方です。
いつも忙しくしている人は、実はやらなくていいことをやっているから時間が失われて忙しくなっているケースが多いです。
本当にやらなければいけないことだけ効率的にやる方法を考えて、やらなくていいことはやらないと決めてしまえば、もっと有意義な時間を過ごせるのではないでしょうか。
手はある。いつだってある。
ゴブリンスレイヤーが「手はあるの?」とエルフに尋ねられたときに口にした言葉。
物事に決まった様々な解決策があり、策がないときのほとんどは単に思いついていないだけ。
万策尽きたと思考停止するのではなく、模索してみれば実はたくさんの解決策があることを知れます。
ご自身の待遇を変えたいなら不満をぶつけるのではなく価値を示すのです。
『ラグナクリムゾン10巻』でナサレナ・テルジアンが軟禁されている姫に告げた言葉。
不満を口にするだけでは何かが改善することはありません。
「言っても無駄だ」と腐って何もしないのなら、なおのこと。
給料が上がらないと不満をぶつけたところで給料を上げてくれる企業なんてほとんどありません。
不満を垂れ流すだけの人のために誰かが動いてくれるわけもありません。
いつか優しい人が現れてあなたの待遇を良くしてくれる。
そんな都合の良い人が現れることなんてありませんし、あったとしてもそれを待つのは時間の無駄です。
なら勉強でもして力を身につけ、実績を積んで、転職先に価値を示した方がよっぽど待遇が良くなると思いませんか?
主語をはっきりさせてください。
『虚構推理』のヒロイン岩永琴子が主人公に言った言葉。
主語を抜いて話す人って意外と多くないでしょうか?
友人同士の雑談ならそれでも良いかもしれませんが、ビジネスシーンでは主語が抜けると何を言っているかさっぱりわかりませんし、トラブルの元にもなります。
5W1Hと同質の意味を持った名言だと思います。
主語だけではなく、目的語や述語も大事です。
最低でも「主語」「目的語」「述語」はワンセットで、ちゃんと相手に伝わるように話しましょう。
たまたま勝つな。勝つべくして勝ち奪れ。
『ブルーロック3巻』でエゴが主人公たちに言った言葉。
再現性のない偶然の成功なんて、それ一回で終わる無価値な成功です。
成功し続けるためには「なぜ成功したのか」を考え、成功のカラクリを理解する必要があります。
運良く成功するのではなく、成功すべくして成功することが本当に価値ある成功なのです。
正解はひとつじゃない。物事にはいろんな解決法がある。逆に解決法がない場合もある。ひとつのやり方に捉われるな。
『ワールドトリガー3巻』で空閑遊真が言った言葉。
現代の教育は必ず決まった正解があると教えています。
他の解決方法があったとしても、「決まった正解」でなければ不正解にするほどです。
小学生のテストで教わっていない解き方をすると正解なのに不正解にされるという答案をSNSなどで見たことないでしょうか。
そんな凝り固まった考え方をはっきりと打ち砕く言葉です。
柔軟な考えを持つには重要な思想です。
クズにクズな真似をされたからって、同じ真似で返したら同じクズだ
『エイティシックス』のライデン・シュガが言った言葉。
例えばよくある話。
SNSで誹謗中傷している人を、さらに誹謗中傷する人。
誹謗中傷する人=クズ だとしたら、双方ともクズですね。
自分が誹謗中傷されたからといって、同じようにやり返してしまったら、それはもう同類です。
物事の良し悪しを測るための基準を自分の中にしっかりと持って、それを裏切らないように生きる人の方が、よっぽどカッコいいと思いませんか?
意志と覚悟は俺がなんとかする
どんなに優れたサポートを受けても、本人に意志と覚悟がなければ何も成し遂げられないことを表した言葉です。
旧世界の超技術に精通している拡張現実上の女性『アルファ』はスラム街の孤児『アキラ』と出会い、高難易度の遺跡の攻略を依頼します。
凶悪なモンスターが徘徊するクズスハラ街遺跡でアルファの指示を訝しんだアキラは、指示を無視し、その結果モンスターの爆撃を受けて深い傷を負いました。
アキラはハンターとして成り上がってスラムから抜け出すために遺跡に来ました。
アルファは意志と覚悟以外を、アキラは意志と覚悟を担当する。
高難易度の遺跡攻略のため、そしてハンターとして強くなるため、死が鼻先を掠める苛酷な道を進み、瞬く間に成り上がっていきます。
塾に行こうが、習い事をしようが、どんなに優れたサポートを受けても本人にやる気がなければ結果は出ません。
何かを成したいと思うのであれば、意志と覚悟を持って挑まなければ結果は実らないのです。
まとめ
漫画は娯楽ですが、その物語に生きるキャラクターたちの言葉は、ときにハッとさせられるものを含んでいます。
この言葉の背景にあるものを知れば、より深くその言葉の意味を理解できます。
好きな作品やキャラクターの言葉は思い入れも強くなり、自分の芯を通す言葉にもなり得ます。
いいなぁ、と思った名言を心にとどめ、それを体現するために行動してみるのはいかがでしょうか?