『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』から学んだことを自分なりに要約してみたよ
人生100年時代。
皆さんも1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
人の寿命は延び続け、この先、誰もが100年は生きることになるという考えです。
それなのに定年退職は60歳。年金も心許ない。
そんな中、残り40年をどうやって生きていけばいいのか。
不安を抱えている人も多いと思います。
100年も生きたくない! そう考えてしまう人もいるかもしれません。
本記事で紹介する『LIFE SHIFT-100年時代の人生戦略』はこの先どう生きていくのか、そのヒントになることが描かれています。
将来の不安を払拭するため、手に取ってみてはいかがでしょうか。
学べること
本書から学べることは大きく4つあります。
- 『今まで』と『これから』のライフステージの違い
- 無形資産を築くことの重要性
- ありたい自分の重要性
- 行動することの大切さ
『今まで』と『これから』のライフステージの違い
『今まで』のライフステージはこのように推移していました。
- 教育
- 仕事
- 引退
それが『これから』のライフステージはこのようになります。
- エクスプローラー
- インディペンデント・プロデューサー
- ポートフォリオ・ワーカー
横文字でよくわかりゃん
同感です。ということで順を追って確認していきましょう
『今まで』のライフステージ
『今まで』というより、もはや2000年以前の考えと言った方がしっくりくる。
教育
小学校~大学までのお話。
自己学習も教育に含まれますが、社会人になった後は仕事に関連することは学んでも、それ以外のことは積極的に学びません。
仕事
終身雇用が前提で、定年退職まで1つの企業に勤め続けることが大半。
年功序列で年齢を重ねるごとに給与が上がっていき、退職金もそれなりに額が大きい。
その企業・業界におけるスキルや知識は身につきますが、それが時代に合わせて更新されることが少ない。
引退
60歳で定年退職して仕事を引退。
老後は年金と退職金で悠々自適に生活を謳歌できる。(幻想)
年金支給額が減少していくことが予想される現代において、そんな老後は望むべくない幻想です。
上条当麻さんにお願いして、早々に『幻想殺し(イマジンブレイカー)』してもらいましょう。
『これから』のライフステージ
老後の幻想を壊したら次は新しいライフステージを見ていきましょう。
- エクスプローラー
- インディペンデント・プロデューサー
- ポートフォリオ・ワーカー
大きな特徴は『今まで』と異なり、それぞれのステージに順番も終わりもないことです。
60代のエクスプローラーがいたり、20代のインディペンデント・プロデューサーがいたり、40代のポートフォリオ・ワーカーがいたり。
別のステージに行ったり来たり、あるいは並行していくことがほとんどです。
エクスプローラー
一言で表すと自分探しの旅で多様な経験をする人です。
3つのステージで最もとっつきやすいステージになります。
日常生活から離れ、旅先で新しい出会いをして、新しい価値観を取り入れ、自分への理解を深めるフェーズです。
実際に海外や日本国内に旅しても良し、転職して新しい環境に身を置くでも良し、地域のボランティアをするでも良し、オフ会に参加するでも良し。
とにかく『新しい人と出会い、新しい価値観に触れ、経験し続けること』が重要です。
『今まで』の教育に相当しますが、際限なく学び続けて自分をアップデートしていくという点が大きな違いです。
インディペンデント・プロデューサー
会社など組織に雇われずに自分で仕事を生み出す人のことです。
要するに起業家やフリーランスの類です。
起業して新たな事業を生み出したり、フリーランスとしてプロジェクトごとに参加したりして、PDCAを高速で回して学びを深めていきます。
『今まで』の仕事に相当しますが、雇われよりも能動的で自由な裁量権が自分にある点が異なります。
ポートフォリオ・ワーカー
異なる種類の活動を同時に行う人のことです。
個人的には、最終目標はここになると思います。
ってことは老後もずっと働くの?
ある意味そうですが、微妙に違います。
ここでの「働く」は「生活のために働く」だけではなく、「自己表現のために働く」です。
働きたくないと口にする人の大半は「生活のために働く」だけで自己表現ができていないからです。
自己表現ができている人が働く理由は「生活に必要だから」ではなく「楽しいから」になっています。
本人は「働いている」認識はあまりなく、「楽しんでいること」が結果として生活の糧になっているのでしょうね。
『これから』のライフステージに順番なんてない
前述しましたが、年齢とライフステージには相関関係はありません。
何歳であろうとどのライフステージにも立つことができます。
突き詰めていくと、最終的に遊び・学び・仕事の境界線がなくなります。
無形資産と築くことの重要性
生産性資産
所得を得るための資産です。
ここでは稼ぐためのスキル・知識のことを指します。
例えば、通訳として稼ぐなら英語などの外国語で会話するスキル。
プログラマーとして稼ぐなら、C#やJavaなどのプログラミング言語の知識。
趣味のDIYで製作したものを販売して稼ぐのも立派なスキルです。
友人や仲間など、人脈も大切な資産です。
その人脈から新しい仕事が舞い込んでくるかもしれないからです。
このように、お金に変えられるスキルや知識のことを『生産性資産』と言います。
1回手に入れたらずっと活かせるから便利で良いよね
残念ながらそうとも言い切れないのです。
技術はすぐに進化するから、スキルを更新し続けないと、時代に置いてかれて使い物にならなくなったりします。
活力資産
心身の健康を維持するための資産です。
よく「身体が資本」と言いますね。
同じように「心も資本」です。
食事・睡眠・運動などバランスの取れた生活習慣で健康を保つだけではなく、家族や友人、知人との良好な関係を築き、心の健康を保つことも「活力資産」に含まれます。
人間関係はめんどくさい部分もありますが、それ以上に大事なことです。
人間関係を投げ出すと孤立しがちになってしまいます。
孤立している人は、そうではない人に比べて活力も劣り、前向きでない傾向が強いです。
自問してみましょう。
あなたは、そんな人と積極的に関わりたいと思いますか?
あなたが出した答えは、きっと他の人が出す答えと同じです。
変身資産
変化に柔軟に対応するための資産です。
ここでは何度でも新しいステージへ移行を成功させる意志と能力を指します。
『今を変える』ことが怖い人はまだまだ多いです。
変身資産は築き上げるのが一番難しい資産かもしれません。
自分の将来の可能性を知ること
自分には何があって、何ができて、将来どんな可能性があるのかを知ること。
いわゆる自己分析です。
人脈を築けていること
新しいステージに移る場合、独力では移行どころかそのステージを見つけることすら難しい場合があります。
人脈があるほど円滑に新しいステージに移行しやすくなります。
積極的にチャレンジすること
積極的にチャレンジすればたくさんのことを経験できます。
経験に勝る知識はありません。
成功体験ができれば、ステージ移行の心理的なハードルも下がりますから、これが一番大事な要素だと言えます。
変身資産とは、要するに「どれだけ自分を変えたいと思っているかどうか」ですね。
ブレてはダメ!「ありたい自分」を考える
将来自分はどうなりたいのか。どういう生き方をしたいのか。
これがブレると迷ってしまって何も行動できなくなります。
あくまでゴールは「将来自分がどう生きていきたいか」です。
どのライフステージに行くかも、無形資産を築くのも、そのための手段でしかありません。
行動することが大事
不安や悩みで行動できなくなってしまっているなら、まずは簡単なことからTryしてみましょう。
いきなり転職や海外進出するのはさすがにハードルが高いしリスクもあります。
それならハードルが低くてリスクもない、こういうのはどうでしょう?
・生活に役立つ資格の勉強
FP、インテリアコーディネーター、掃除検定、食生活アドバイザー、など
・自分が好きな物の製作
作曲、イラスト、DIY、衣服製作、レザークラフト、など
得た知識や製作したモノをSNSなどで発信したり、コミュニティに参加したりすれば、同じように頑張っている人や趣味を持つ人とも繋がれて、人脈を作ることにも一役買います。
まとめ
この本を読んで学んだことは『価値あるモノを生み出すスキル/知識』と『ステージを変更していく行動力』のこの二つを得ることが、今後生きていく上で必須になると理解できたことです。
また、本を通じて『消費者』ではなく『生産者』になることがまず大事だと思いました。
ほとんどの人は誰かが創出した価値を消費する消費者です。
組織の一員として価値を提供していくとしても、組織の枠内でしか行えません。
自分の裁量で動かせるものがないから、言われたことをこなすだけ。
自分で何か価値を創出できるようになること。『消費者』ではなく『生産者』になることが、100年の人生を生きるのに必須です。