なぜ神アニメ『86 エイティシックス』がつまらないと言われるのか考察
こんにちは! 管理人の柊です!
電撃小説大賞で『大賞』を受賞した『86-エイティシックス-』。
アニメも最終回を迎えて「あー面白かったなぁ」って思いながら、アニメの続き(3期)の情報とかあるのかなって調べようとしてたところ、衝撃的なものを見てしまいました。
検索候補の上位に『エイティシックス つまらない』の単語・・・。
なんでぇっ!?
面白かったけど!? 最終話何回も見てますけど!?
SNSなどのネット上でも「某アニメのパクリ」、「設定や専門用語がわかりにくい」、「こんなのが何で2クール?」、「つまらないアニメ=エイティシックス枠」という散々な言われよう。
「つまらない」が6割を占めているアンケート結果も見覚えがあります。
(どこで見たか探しましたが見つけられませんでした)
とにかく、私の疑問は1つ。
「なぜ検索候補の上位に挙がるほど’つまらない’という意見が出ているのか」
それを解消すべく、その理由を考察。
さらにエイティシックスを好きになってもらうべく、その魅力についても語っていきます!
それと一応、この記事を書く私の立ち位置を明確にしておきましょう。
私は「エイティシックスは面白いと思う派」です!
どんな意見がある?
「面白い」「つまらない」は個人の価値観ですが、それでも傾向というものがあるはず。
ネット上で言われている「つまらない」という意見をまとめました。
- 暗い感じで好きじゃない
- 心理描写や情景が冗長
- 難しい専門用語が多い
- 設定がわかりにくい
- 話が進むのが遅い
- 人気アニメの要素を継ぎ足しただけ
- 見るに堪えない
- ストーリーがつまらない
- タイトルからどのような物語なのか伝わってこない
「つまらない」と言われる理由
上記の意見から4つの理由があるのではないかと推測しました。
- 設定や専門用語がわからずストーリーに没入できない
- ストーリー展開が遅い
- 戦争や人の生死が描かれるシリアスなストーリーが好きじゃない
- 原作を読んでいないとキャラの心情が理解しにくい
設定や専門用語がわからずストーリーに没入できない
一言で表すと「用語が理解できず、ストーリーが入ってこないからつまらなく感じる」ということです。
設定がわからないし、専門用語も人名なのか地名なのかわからない。
だからキャラの会話も何を話しているのかわからなくて置いていかれた感覚になり、話を理解するのが面倒になって「もういいや」って投げ出してしまうパターン。
確かにエイティシックスでは作中の専門用語が多いです。
用語 | 意味 |
---|---|
ハンドラー | 指揮官 |
アンダーテイカー | 主人公シンのコードネーム |
スピアヘッド | シンが所属する部隊名 |
ジャガーノート | エイティシックスが搭乗する戦闘機械 |
プロセッサー | 搭乗するエイティシックスのこと |
パラレイド | いわゆる通信装置 |
レギオン | 完全自立無人戦闘機械の総称 |
主要な単語を軽く挙げただけですが、これだけの数があります。
ストーリーが進むにつれてもっと多くの用語が出てくるため、この用語がわからなければ内容も入ってこないでしょう。
どんなに面白いストーリーでも、そのストーリーが理解できなければ楽しめるわけがないですよね。
試し読みでも確認できますが、原作小説の序章(6ページ)だけでも出てくる横文字は「15種類」を超えています。
横文字に拒否反応を示してしまって、それが作品そのものの拒否に繋がっているのではないでしょうか。
ストーリーの展開が遅い
ストーリーがなかなか進まず、じれったくなって投げ出してしまうパターンです。
私はこの背景には「異世界転生もの」の流行が影響していると考えています。
異世界転生ものは「展開が早いな」というのが素直な意見です。
テンポが良くてサクサク読めるというのが良いところですが、それが流行っているということはそのテンポを好む人が多いということもあります。
エイティシックスは戦争を舞台にしていますが、戦いがメインではなく「何のために戦い、どう生き抜くのか」ということに重点を置いています。(もちろん私の主観です)
だから展開は異世界転生ものに比べて明らかに遅いですね。
それにもどかしさを感じて離脱してしまう人が多いのかもしれません。
戦争や人の生死が描かれるシリアスなストーリーが好きじゃない
これは好みの問題ではありますが、タイトルからストーリーの内容が想像できないことが影響しているのだと思います。
これも異世界転生ものに通じる部分がありますが、最近の作品はタイトルだけで内容がわかる作品が多いです。
- 転生したらスライムだった件
- 現実主義勇者の王国再建記
- 無職転生~異世界行ったら本気だす~
- 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった
- 聖女の魔力は万能です
- Re:ゼロから始める異世界生活
- 月が導く異世界道中
上記の一例だけでも、どんなジャンルなのか想像できると思います。
では『86-エイティシックス-』はどうでしょう。
ただの数字です。数字を英語で言っているだけです。
タイトルから内容がわかりません。
わからないままアニメを見て、自分の好みではなかったから面白く感じなかったという可能性もあるのではないでしょうか。
どういう作品かわからないけど大賞を受賞したとか、アニメ化されたとか、なんか話題になっているから見てみた。
だけど全然好みのストーリーじゃなかった。
こういうケースが「つまらない」という評価に繋がってしまったのでしょう。
原作を読んでいないとキャラの心情が理解しにくい
これは原作とアニメの両方を見た私が強く感じたことです。
エイティシックスは戦場を舞台にしていますが、心情や想いなどキャラの「心」の描写が魅力の作品です。
アニメだとキャラがいまどういう気持ちなのか伝わりにくいなと思いました。
原作を読んでいないとキャラの心情が理解しにくく、それが「つまらない」という評価に繋がってしまうのでしょう。
面白いよ! と声を大にして言いたい
好みの問題はどうしようもありませんが、「話がわからなくてつまらない」と感じて離脱してしまうのは、あまりに勿体ない作品です。
迫害している側の人間であるヒロイン:レーナ。
迫害されている側の人間である主人公:シン。
シン含むエイティシックス達は確実に死ぬ長期偵察任務を命じられ、その後消息を絶ちます。
最後にシンが言い残した「先にいきます」(”逝きます”ではない)という言葉を受けたレーナは戦い抜いて、彼らが最後に辿り着いた場所を目指します。
最終的にレーナのいる共和国もレギオンの大攻勢を受けて滅び、シンとレーナは互いに互いがもう死んでいると思っています。
しかし戦い抜いた先で再会を果たします。
それがアニメの最終話です。
最終話は何回でも見ることができるほど感動します!
エイティシックスの魅力を語った記事を用意していますので、こちらをご覧ください!